外へは出なくなった。
人ともめったに会わないし。
頻繁に覗くのはメダカの鉢。
布袋草を浮かべた鉢には30匹くらいのメダカがいる。
夜店で買った三匹のメダカが増えたのだ。
今年も産卵の時期が来た。
布袋草の根には金色の小さな丸い卵が
毎日たくさんつく。
それを指で取って白い容器に入れる。
数日前から、凄まじい勢いで孵化が始まった。
いま、稚魚が50匹くらいはいる。
卵を取らずに放っておくと、孵化した稚魚は
親メダカに食べられてしまう。
だから別の容器で、親にぱくりとやられない
大きさになるまで育てる。
そんなにたくさん増やしてメダカ屋でも開くのか、
と言われそうだが、育っていく過程を見るのが好きなのだ。
これまでは、まとめて数十匹ずつ貰ってくれる人が
幸運にも見つかったが、さて、今年はどうしよう。
いいかげん、卵の採取をやめなければ。


ベランダにはほかにも、育っていく子がいる。
アゲハ蝶の青虫。
もうすぐ蛹になるために山椒の木を降りるから
ただいまアクリルケースに隔離中。

ああ、生物学者か民族学者になればよかったなあ、と思う。
全然違う分野だけど、どっちも飽きない。
まあ、私のやってることは、学問じゃなくて
小学生の「夏休み自由研究」レベルなんだけど。